第4・5文型の解説

第4文型(S+V+O+O)

◆ この文型では「~に~を~する」といったような意味になり、目的語が二つ必要になります。

My father showed me an old book.
  S    V    IO     DO
「お父さんは僕に古い本を見せてくれました。」

※間接目的語(IO) と直接目的語(DO) の順番を変えることもできますが、その場合は第3文型になります。

My father showed an old book to me.
  S   V        O    M

※これは me の前に前置詞である to が付き、ただの修飾語になったためです。

もしも DO の book が it だったら、it は代名詞なので O になり、常に第3文型にしかできませんね。

My father showed it to me.

× My father showed me it.

第5文型(S+V+O+C)

◆ この文型では「~を~にする」といったような意味になり、目的語と補語が必要になります。

We named the dog Taro.
S  V     O  C
「わたしたちはその犬に太郎と名前を付けた。」

※この文型では O = C の関係になっていることに注目してください。

文型的に第4文型と混同しやすくなるので、注意してください。


第4文型のように O と C が入れ替わることはありませんが、文法的には次のように入れ替えることは可能です。

× We named Taro Dog
  S V   O  C

このようにすると「私たちは太郎に犬という名前を付けた。」となって、文法的には問題が無いとしても、一般常識的にも意味をなさない、有り得ない話になっていしまいますね。

Dog が大文字になるのは、これが普通名詞ではなく固有名詞になったからですが、これは当然に語句を入れ替えた場合の例に過ぎません。


目的語となる O が it などの代名詞の場合は、これも第4文型と同様、補語の C の位置には置けません。

We named it Taro.
× We named Taro it