分詞構文では、その構文上(文章)の主語は、主文の主語と同一なので、実際には示されませんが、分詞構文上の主語と主文の主語が異なる時は、基本的に分詞構文上でも主語を示さなければなりません。このことを特に独立分詞構文と呼んでいます。
通常の独立分詞構文の形は、主語と分詞を続けて表します。
The narration being excellent, we were caught up in the TV program.
「ナレーションが素晴らしかったので、ぼくたちはそのテレビ番組に引き込まれてしまった。」
この例では、分詞構文中の主語である narration のすぐ次に 現在分詞の being を続けています。
分詞構文の主語は the narration ですが、主文の主語は we となっています。
= As/Since the narration was excellent, we were caught up in the TV program.
この英文は so ~ that の構文でも言い換えられるでしょう。
= The narration was so excellent (that) we were caught up in the TV program.
be caught up in ~に引き込まれる
It being very cold, the penguins in the zoo were swimming joyfully.
「とても寒かったので、その動物園のペンギンたちはうれしそうに泳いでいました。」
= As it was so cold, the penguins in the zoo were swimming very joyfully.
最初の独立分詞構文の部分を The weather being very cold とすることも可能です。
「~したままで、~して」のような意味で付帯状況を表す表現です。
Hellen felt scared with a strange man staring at her.
「知らない男にじっと見られて、ヘレンは恐怖を感じた。」
この例文では Hellen と a strange man の2人が1つの文の主語になっています。
Hellen shouted out loud with her hands raised.
「ヘレンは両手をあげて大声で叫んだ。」
これは単に with を使った付帯状況を示す構文と解説されることもあります。
そしてこの場合 Hellen shouted out loud raising her hands. と言うことも可能ですね。
My mother went out with a pot put on.
「母は鍋に火をかけたままで出かけてしまったのです」
=With a pot put on, my mother went out.
順番を入れ替えることもできます。
※ put は過去分詞なので、分詞構文の方は、英文的に受動態となっていることに注意してください。
これらは with を使った付帯状況を表す構文と言うこともできるでしょう。