分詞の種類とその使い方

現在分詞

現在分詞とは、動詞に ing が付いたものを言います。

動詞がこの形で使われる基本的なものに進行形がありますね。

進行形は「~している」といった言い方になるので、ここでは、その言い方で名詞を修飾する一つの言葉として使います。

例えば fly は「飛ぶ」ですから flying で「飛んでいる」になります。

これに bug(虫)だけを付けると、語順が flying bug で「飛んでいる虫」になります。

この flying bug に、別の言葉で above your head(あなたの頭の上)を付けると、その語順が bug flying above your head で「あなたの頭の上を飛んでいる虫」となります。

これを例文で示せばそれぞれ次のようになります。

What is the flying bug?
「飛んでいるその虫は何ですか。」

What is the bug flying above your head?
「あなたの頭の上を飛んでいるその虫は何ですか。」

ここでは、上記のように現在分詞にいろいろな語句がつくことで、語順が変化することを理解してください。

過去分詞

過去分詞は、受動態や現在完了などの中で使われる、動詞の一つの変化形ですが、受動態の中で使われると「~される、~された」といった意味になるので、この言い方で現在分詞と同様に名詞を修飾する一つの言葉として使います。

そこで今度は、少し難しい単語を使って考えてみましょう。

invade は「侵略する」という意味を持つ動詞です。

これは規則動詞ですから、過去形も過去分詞形も同じ invaded になります。

過去分詞になれば「侵略された」というような訳になりますので、その後ろに civilization(文明) という単語を持って来た時には、invaded civilization で「侵略された文明」となります。

これに by Spain(スペインによって)という言葉を付けると、その語順が civilization invaded by Spain となり「スペインによって侵略された文明」という訳になります。

これを例文で示せばそれぞれ次のようになります。

The Inca Empire was a invaded civilization.
「インカ帝国は侵略された文明であった。」

The Inca Empire was a civilization invaded by Spain.
「インカ帝国はスペインによって侵略された文明であった。」

現在分詞と同様に、過去分詞にもいろいろな言葉が付くことで、その語順が変化することに注意しておいて下さい。