時制とは。現在、過去、未来のように、動詞が表す動作や様態などの、時間的な文法上の分類のことです。
英文法を学ぶ上で、それぞれの時制の意味をしっかり理解しておくことは非常に大切です。
そして日本語と英語の時の表し方の微妙に異なる部分や、その使い方などをできるだけ正しくつかむようにして下さい。
◆ 現在の状態や動作、習慣、一般的な真理などを表します。
動詞部は現在形で表し、主語によって be動詞を is, am, are のどれかにします。
My son is five years old.
「私の息子は5歳です。」(現在の状態)
I get up at seven almost every morning.
「私はだいたい毎朝7時に起きます。」(いつもの習慣)
The earth moves around the sun.
「地球は太陽の周りを回っている。」(変わることのない真理)
◆ 未来のことであっても、確定している事実では現在形を使うことがあります。
The train leaves Okayama station at eleven.
「その列車は11時に岡山駅を出発します。」
例えば時刻表には発車時刻が記載しているので、このように現在形を使うことは当たり前とも言えますね。
◆ 過去の状態や動作、習慣、事実などを表します。
動詞部は、過去を表すbe動詞や一般動詞を過去形にします。
My brother graduated from college last year.
「私の兄は去年大学を卒業した。」(過去の出来事)
※一般動詞には規則動詞と不規則動詞があるので気をつけましょう。
◆動詞部に be動詞があれば、be動詞を主語に合わせて was や were にします。
My folks were always telling me to take over the family business.
「いつも親は俺に家業を継ぐように言っていたよ。」
folks はこの場合、両親や家族のことです。
◆ 未来の状態や動作、意志などを表します。
動詞の前に未来形を表す助動詞やそれを表現する語句を入れます。
It will rain tomorrow morning.
「明日の朝は雨が降るでしょう。」(単純未来)
I will give you my treasure.
「君にぼくの宝物をあげるよ。」(話し手の意志)
◆ be going to は will よりも確定的な未来を表し、さらに進行形の形になる場合もあります。
中学レベルの英語では、be going to と will の違いが示されていませんでしたが、実用的な英語では、その違いを知ることはとても重要です。
They are going to play golf in Hawaii next week.
「彼らは来週ハワイでゴルフをする予定です。」
Some of my relatives are coming this summer.
「今年の夏は僕の親戚が来ます。」
◆ 相手の意志をたずねる場合にも shall が用いられますが、これは未来形というよりも単なる提案をする表現としてよく使われるものです。
Shall I tell you the truth?
「本当のことを教えてあげましょうか。」
Shall we eat out tonight?
「今夜は外食しませんか。
◆ shall は「意志未来」を表すこともありますが、今ではかなりフォーマルな言い方で使われることが多いので、代わりに will が使われるのが普通です。
I shall be surprised if he quits smoking within this year.
「彼が年内に煙草をやめれば、私は驚く(ことになる)でしょう。」
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