進行形の基本
英語の進行形は、その進行の過程の全てではなく、一部を強調して表現するものとも言えるので、そこにも注意して学習していきましょう。
現在の進行している状態・動作を表します。
My sister is helping her mother in the kitchen.
「妹は台所で母の手伝いをしています。」
●現在進行形は、使われる動詞（動きを表す動詞など）によっては、近い未来を表すこともできます。
Is your uncle coming tomorrow?
「明日あなたのおじさんは来るのですか。」
★「来ているところですか」などと訳さないようにしましょう。
特に leave や go, start などの往来を表す動詞が使えます。
●現在の反復的な動作や状態を表すことができます。
He is always telling a lie.
「彼はいつも嘘ばかり言っている。」（これは強調的に述べています）
My teacher is being angry again.
「私の先生はまた怒っている。」（一時的な状態）
★being はbe動詞のing形です。
過去に進行していた状態・動作を表します。
The students weren't listening to me.
「生徒たちは私の話をきいていませんでした。」
●使われる動詞や状況によって、過去の状態や予定などを表すことになります。
A bus was starting the bus stop.
「一台のバスがバス停を発車しようとしていた。」
未来のある時点で進行している状態・動作を表します。
We will be walking in the park at ten.
「１０時には、私たちはその公園の中を歩いているでしょう。」
※ shall be ～ing というのもありますが、堅い言い方なので、普通はあまり出てきません。
be動詞、belong, live, have （持っている）, know （知っている）など。
もちろん、これらの単語も上記とは違った意味などで使われる場合は、進行形で使われることはよくあります。
have は「食べる」という意味があるので、次のように使うことができます。
My wife was having lunch at a classy restaurant with her friends while I was working hard.
「妻は私が一生懸命働いている時に高級レストランで友達とランチを食べていたんだよ。」
live も「住む」という意味であっても、一時的にどこかに「住んでいる」ことを表す場合は、進行形になることがあります。
We've been living in this historic city since 2012.
「私たちは２０１２年からこの歴史のある街に住んでいます。」
これは現在完了進行形というものです。
want, love、like, believe など
◆ただし、上記で示した動詞であっても、会話上では普通に進行形にして使われる場合もよくあります。
1. I like sushi.
2. I'm liking sushi.
1は普通に「寿司が好きです」となりますが、２では、最近の好みを強調するように「寿司が（最近）好きなんです。」と言うような意味で使うネイティブも多いようです。
I'm wanting to go to the island.
「その島に行ってみたいんだよね。」
この場合も、もちろん want とすることが普通かも知れませんが、強調する気持ちを表すような感じで使う人もいるようです。
しかしながら、やはりフォーマルな文章やテスト等では、このような言い方は避けた方が良いでしょうね。
see, hear, taste, など
It's been nice seeing you.
「あなたとお会いできてよかった。」
この see は「見える」という意味で使われておらず、別れの挨拶で使われる言い方の一つです。
普通の慣用的な言い方以外で以上のような動詞を使う場合は、やはり進行形にしないのが好ましいでしょうね。