形式的な独立不定詞

独立不定詞とは、主文と独立した不定詞を使った語句のことで、形の決まった表現として使われているものがたくさんあります。

英文では、その先頭や文中、語尾など、いろいろな場所に置くことができます。

to be frank with you(率直に言えば)

To be frank with you, the food the restaurant serves is no good.
「率直に言って、あの店の出す食べ物はうまくない。」

to be honest(正直に言うと)

to be frank with you の表現とほぼ同じ意味を表すことになります。

To be honest, his father won't have much time.
「正直に言って、彼の父の命はもう長くないでしょう。」

to begin with(まず、そもそも)

Is this business profitable to begin with?
「そもそも、この仕事は儲かるのですか。」

profitable 利益のある、有益な

to make matters worse(さらに悪いことに)

to make the matter worse などになることもよくあります。その他、matter のところが bad things などになることもあります。

To make matters worse, my allowance has been reduced this mounth.
「さらに悪いことに、今月は小遣いを減らされてしまった。」

※小遣いを表す pocket money はイギリス英語です。もちろん、通じればどちらを使っても構わないでしょう。

to tell (you) the truth(本当のことを言うと)

to be frank with you, to be honest などと、ほぼ同じ意味で使えます。

To tell the truth, there is a catch to that story.
「本当のことを言うと、その話には裏があるのです。」

catch 「裏、落とし穴」などの、くだけた意味で使われることがあります。

needless to say(言うまでもなく)

Needless to say, human rights must be guaranteed in a democratic society.
「言うまでもありませんが、民主主義社会では人権が尊重されなければなりません。」

strange to say(奇妙なことに)

Strange to say, the most of the woman's predictions have come true.
「奇妙なことに、その女の予言の多くは当たっている。」

come true (予言などが)当たる

so to speak(言わば)

so to say とすると、より会話的になります。

I think the brave woman is, so to speak, Joan of Arc of the Heisei period.
「その勇敢な女性は、言わば、平成のジャンヌダルクだと思います。」

Joan of Arc ジャンヌダルク