不定詞を副詞的に使う場合の解説

不定詞を副詞的に使う場合、中学レベルでの基本的な意味は「~するために」のように学習したました。

高校英語では、副詞的用法として、さらに違った意味での使い方があることにも留意してください。

目的を表す

「~するために」という意味で、目的を表す使い方でができます。

The govornment used a large amount of tax money to help the company.
「政府はその会社を救済するためにたくさんの税金を使った。」

a large amount of たくさんの

原因・理由を表す

「~して」のような意味で、原因や理由を表す使い方ができます。

I was puzzled to see their reaction.
「私は彼らの反応を見て戸惑った。」

不定詞の前の形容詞は glad や happy, sad などがよく使われます。

We were glad to know his safe return.
「我々は彼が無事に帰還したことを知ってうれしかった。」

条件を表す

「もし~するなら」のような意味で、条件を表す使い方ができます。

To speak frankly, he is not my ideal man.
「率直に言うなら、彼は私の理想の男性ではありません。」

To speak frankly = If I speak frankly

判断の根拠を表す

「~するとは」のような意味で、判断の根拠を表す使い方ができます。

Your father must be obstinate to turn down that good offer.
「そんないい話を断るなんて君の父親は頑固にちがいない。」

turn down 断る

結果・程度を表す

「そして、~だが、」のような意味で、結果や程度などを表す使い方ができます。

The little boy grew up to be a muscular wrestler. 
「その小さな男の子は成長してたくましいレスラーになった。」

これは、次のようにするとよく分かると思います。

The little boy grew up and became a muscular wrestler.

muscular 筋骨たくましい

His dog was so clever as to find the missing people.
「彼の犬はかしこくもその行方不明者たちを見つけた。」

missing people 行方不明者

形容詞の内容を限定

「~するのが」のような意味で、不定詞の直前の形容詞の内容を限定して表現します。

This old document is difficult to read.
「この古い文書は読みにくい。」

これは次の英文にすることもできます。
It is difficult to read this old document.