award と reward は、共に人の一定の行為の結果に対して与えられる、ある種の賞ですが、そこには大小の違いがあります。
award は、名詞として、偉業と思われるような大きな結果に与えられる賞や賞金などで、動詞として、それらを「与える、授与する」などの意味で使われます。
reward は偉業ではなくとも、単なる行為の努力などの結果として与えられる報酬や褒章、褒美などのことで、それらを「(褒美として)与えるというような意味の動詞としても使われます。
まれに良い事だけでなく、悪い事をされたことに対する「報復」という意味でも使われることがあります。
This award honors people who have highly devoted to welfare activities.
「この賞は福祉活動に大きく貢献した人を称えるものなのです。」
この例では名詞として使用され、the Academy Award 「アカデミー賞」や、a award ceremony「授賞式」など、他の名詞と組み合わされて使われることもよくあります。
これらを reward にすることはありません。
Who do you think will be awarded the Nobel Prize in literature this year?
「今年は誰がノーベル文学賞を与えられると思いますか。」
動詞の働きとして、award は他動詞しかなく、受動態で使われることがよくあります。
The fire department gave the boy a reaward for rescuing the dog which had fallen in a well.
「消防署は井戸に落ちた犬を助けた少年に褒章を与えた。」
give a reward someone for という形がよく使われるので、まとめて覚えておくと便利です。
Our company rewards employees with a Lexus for achieving a good performance.
「私たちの会社は良い業績を上げた社員にレクサスを与えています。」
award と reward は、その後ろに与える賞や賞品に with を付けて表現します。
また、for の後には、共通してその理由や原因を表す語句がきます。
reward には形容詞として rewarding という単語があります。これは「やりがいのある、割に合う」などの意味で使われます。
He found a rewarding job about 30 years ago and bacame the CEO of the company last month.
「彼は約30年前にやりがいのある仕事を見つけ、先月その会社の最高経営責任者になった。」
CEO = chief executive officer 最高経営責任者