beat と win の違いや用法

意味内容

beat と win は、「勝つ」といった意味で、その使い方を間違えてしまうことがよくあります。

基本的には「相手(人やチームなど)に勝つ」といった場合は beat を使い、win は「試合や競技といったもの自体に勝つ」といったような場合に使います。

例文と用法

◆人が直接の目的語になる場合は beat を使います。

It's no wonder you can't beat the man at/in shogi, for he is a professional.
「将棋では君がその人に勝てないのは当たり前だよ。彼はプロなのだから。」

※ 「beat +人+ at/in 競技名」という形になります。

また、beat の変化形は beat-beat-beat(beaten) となるので、時制は文脈から判断することになります。


◆ win は競技や試合などの勝利を表現するときに使われます。

Who won the deciding match? I fell asleep in the midle.
「決勝戦はどっちが勝ったのですか。途中で寝入ってしまったので。」


目的語がなければ win を使います。

I win!  勝ったぞ!

× I beat!


◆名声や賞賛、賞などを「勝ち取る」という意味では、次のように人を直接の目的語とすることもできます。

Everyone believed that his feat would win him the Nobel Prize in Physics.
「みんな、彼の功績はノーベル物理賞をとることになるだろうと信じていた。」

feat 偉業、功績  the Nobel Prize in Physics ノーベル物理賞