この2つの単語は、両方とも「間違い」という訳になることがあるので、その使い方に注意が必要な場合があります。
置き換えのできる場合もあるので、逆にそこが難しく感じる部分になるかも知れませんね。
error はプログラムされたコードなどの中にある「間違い」が最も分かりやすい例になるでしょう。
スポーツにおいては、野球などの球技でボールを取り損なった時に「エラー」という日本語で表記されますね。
科学の分野においては、実験による「誤差」という意味で使われることがあります。
法律においては「過失」という訳にもされます。
道徳上の誤りにもこれが使われます。
割と mistake よりもフォーマルな単語で、以上のように専門的な意味を含む場合があります。
mistake は、不注意や単なる勘違いなどから生じる「間違い」と考えておいて良いでしょう。
例えば、始めは問題なくても、選択をする過程などで「間違い」となっていく場合に使えます。
つまり「失敗」と訳すこともできます。
◆ error は動詞として使うことは通常あまりありませんが、mistake は動詞で「失敗する、誤解する」などの意味で使われることがよくあります。
A: Why did you buy that silly-looking clothe?
どうしてそんな間抜けな服を買ったのよ。
B.: Don't tell me about that. It was my terrible mistake.
それは言わないでくれる。僕のひどい失敗だったんだよ。
※ silly- looking 見た目の悪い
この場合は、選択した物の失敗で後悔している感じになり、mistake を使うのが自然です。
A: Look, this software looks a bit funny.
見て、このソフトちょっとおかしいよ。
B: Oh, it may have some program errors.
あ~、プログラムの間違い(エラー)があるのかも。
これは、ソフトに組み込まれたプログラムの間違いなので、mistake を使うと不自然になります。
ただし、a mistake in programming という言い方はあります。
A: Hey, the documents you wrote have a lot of typos.
ねえ、あなたの書いた書類は誤字だらけよ。
B: They are errors/mistakes my PC made, I guess.
それは僕のパソコンがやったんだと思うよ。
※ typo 打ち間違え、誤字
パソコンは自らわざと失敗しようとはしないので error が普通なのですが、こういった場合、パソコンを擬人化して冗談のように mistake
を使うこともよくあります。
My nerd friend often mitakes a cute girl for a TV idol.
俺の間抜けな連れは可愛い女の子をテレビのアイドルだと勘違いするんだ。
※ nerd 間抜けな、オタク
mistake には「人」を別人と間違えるという動詞で使うことができます。