■この2つは、動詞で、「怪我をさせる、傷つける」などの意味がありますが、特に違いがあるとすれば、injure は、自分が原因となる場合や、事故などで怪我をする時に使います。
一方 wound は人を武器などを使って傷つける場合によく使われます。特に戦争などで負傷した場合には、この語が使われる場合が多いでしょう。
※ wound は wind(曲がる、巻く)などの過去・過去分詞と同じ形なので注意してください。その場合には発音が違います。
また、injure は名詞としては使われませんが、wound には名詞として「外傷」や「心の傷」などの意味があります。
injure は injury とすれば名詞になります。
ちなみに、サッカーなどのロスタイムは injury time と言います。
■共に ed を付けることで、動詞としての過去形や過去分詞の他に、形容詞の役目をする場合もあります。
どちらの単語を使っても、その意味を伝えることが出来ますが、できるだけ上記のように使い分けることで、そのニュアンスがうまく伝えることができるでしょう。
The leading player injured his ankle in the second half of the game.
「その主力選手は試合の後半に足首を痛めてしまった。」
How many people were injured by the dreadful tornado?
「その恐ろしいトルネイドでどれだけの人々が怪我をしたのですか。」
The bargular wounded a policeofficer with a knife, trying to get away from him.
「その強盗は逃げようとして警官にナイフで怪我を負わせた。」
※ ナイフという武器によって怪我をさせられているので、wound を使う場合が多いでしょう。
Once war breaks out, many civilians are killed and wounded.
「戦争が起これば、多くの一般市民が殺されたり、怪我を受けることになる。」
※ 「戦争」とあっても、その怪我の原因が直接的に関係のない場合には、injure が使われます。
Most of the wounded in war are wounded in their heart.
「戦争で傷ついた人たちの多くは心にも傷を負っている。」
※ 前半の wounded はthe が付いているので、the+形容詞(過去分詞)で「傷を負った人たち」と言った複数形の意味になります。
His father has a stub wound in his back.
「彼の父には背中に刺された傷があります。」
※ wound は可算名詞なので傷が複数あれば wounds となります。