but や than は、通常は接続詞などで使われることが多いのですが、関係代名詞のように使われる場合があり、that や which のように、主格や目的格として使われることがあります。
これらも as と同様、擬似関係代名詞とも呼ばれることがあり、以下のような使い方をします。
◆ but には否定の意味が含まれるので、先行詞にも否定の意味が含まれた二重否定となります。
There hasn't been a car but needed fuel.
「燃料を必要としない車などなかった。」
a car が先行詞となっているので、関係代名詞を使えば次のように言えます。
= There hasn't been a car which didn't need fuel.
この関係代名詞は that でもOKですが、この but の用法はかなり文語的なものなので、日常的な会話では下の言い方が普通ということになるでしょう。
◆ than は比較でよく使われる単語なので、関係代名詞として使われる場合も、比較級の語句とともに使われます。
The doctor prescribed more medication for my mother than was necessary.
「その医者は私の母に必要以上の薬を処方した。」
※先行詞が more medication で than が主格の関係代名詞のような形で使われています。
We need more capable human resources than the company has.
「我々はその会社よりも多くの有能な人材が必要なのだ。」
※先行詞が more capable human resouces で than が目的格の関係代名詞のような形で使われています。