複合関係代名詞とは、関係代名詞の後ろに ever が付いた形のもので、先行詞を含んでいる関係詞のことを言います。
◆whoever は「~する人は誰でも」のような意味で、名詞節を導きます。
I never forgive whoever writes graffiti on this wall.
「この壁に落書きをする人は誰であろうと許しません。」
※この場合、whoever は anyone who に置き換えることができます。
I never forgive anyone who writes graffiti on this wall.
◆「誰が~しようとも」のような意味で譲歩を表します。
Whoever blames you, I'm always on your side.
「誰が君を責めようと、ぼくはいつも君の味方だよ。」
on one's side ~の味方で
※この場合、whoever は no matte who に置き換えることができます。
No matter who blames you, I'm always on your side.
◆whosever は「誰の~であっても」のような意味になります。
Whosever land it is, you have to protect its environment.
「それが誰の土地であろうとも、その環境は守らなければならない。」
◆whomever は「誰を~であっても」のような意味になります。
Whomever she comes to like, it's her life.
「彼女が誰を好きになろうと、それは彼女の勝手です。」
※特に会話では whomever は whoever になることがよくあります。したがって no matter whom となる場合でも no
matter who にすることが多いでしょう。
◆「どれでも、どちらでも」のような意味で名詞節を導きます。
There are some trains for Tokyo. You can take whichever comes first.
「東京行きの列車はいくつかあります。」「先に来たほうに乗っていいですよ。」
◆「どちらが(を)~しようとも」のような意味で譲歩を表します。
Whichever wins, I'd like to admite that both of the teams have a remarkable skill.
「どちらが勝とうとも、両チームとも素晴らしい技術を持っていることを認めたい。」
◆「~は何でも」のような意味で名詞節を作ります。
Whatever he does becomes a good example to us.
「彼のやることは何でも私たちにとって良い手本になります。」
◆「どんなものが(を)~しようとも」のような意味で譲歩を表します。
Whatever she says, you should ignore her.
「彼女が何を言おうとも、彼女のことは無視するべきです。」