中学では must は have to と同じ「~しなければならない」という意味で、お互いに置き換えることができるというように学習してきました。しかし、実際の場面ではそれぞれの使い方の違いがあります。
must は「しなければならないこと」を自分自身の立場から感じている場合に使います。
have to は、周りからの影響や時々の状況によって「そうしなければならない」と(仕方なく)感じている場合に使います。
I think I must study harder to get into an elite university.
「一流大学に行くためにはもっと一生懸命勉強しなければいけないと思っています。」
※この場合は、自分自身で勉強が必要だと感じているので must を使います。
elite エリートの、一流の
I have to study hard because my mother scolds me.
「母親が怒るので、私は一生懸命勉強しなければいけません。」
※この場合は、別の人物(母親)が望んでいることなので、have to を使います。
※高校の教師(指導者)によっても、この違いを示さないこともあるので、学校のテストの場合にはどちらでも正解となることがあるでしょう。
◆ must には過去形がないので、had to で代用されることがあります。
He had to get down to business as soon as he got home.
「彼は家に帰るとすぐに仕事に取り掛からなければならなかった。」
※ must have +過去分詞 は「~だったに違いない」という意味になるので勘違いしないようにしましょう。
get down to business 仕事に取り掛かる