seed と sow は両方ともに「種をまく」という意味があります。
この意味では共通して使うことができますが、それぞれに違う意味があるので注意しましょう。
seed には名詞として「種」という意味があり、動詞としては上記以外の意味として「種を取り除く、種ができる」などという意味でも使うことができます。
sow には種に関しての名詞はありませんが、「雌豚」や「大型の鋳型」などの意味があります。
ただしこの場合は「サウ」のように発音します。
また sow は、動詞で植物の種ではなく「問題、うわさ」などの「種をまく」ということで、「原因をつくる」という意味合いでも用いられます。
◆基本的に「種をまく」という意味ではどちらも使用可能です。
I seed/sow cucumbers in the early spring every year.
私は毎年春先にキュウリの種をまきます。
また、with を付け、その後ろに目的語をおくという方法もあります。
I seed/sow my garden with many kinds of flowers every spring.
私は毎年春に自分の庭に色々な種類の花の種をまきます。
「種を取る」という意味で使う場合は seed の後ろに植物の名詞を置くだけです。
Do you know how to seed strawberries?
イチゴの種の取り方を知っているかい。
seed がスポーツにおけるシードという意味で使われる場合は、原形ではなく過去分詞形にすることが多いようです。
She was a top seeded tennis player for over ten years.
彼女は十年以上もトップのシードテニス選手だった。
もちろん a top seed player と言えなくもないということです。
日本人としてはこちらの方がしっくりくるでしょうね。
seed は他動詞で「シードを与える」という意味にもなるので、次のように受動態にして使う場合がよくあります。
She was seeded No.1 in the tennis tournament.
彼女はそのテニストーナメントでナンバーワンシードになった。
◆諺の中に使われている場合は、もちろんその単語を置き換えることはできません。
You (must) reap what you sow.
自分で蒔いた種は自分で刈らなければならない。
これは「自業自得」ということですね。
sow を seed にしても通じるでしょうが、諺なのでこのまま覚えておきましょう。