知覚動詞とは、見る・聞く・感じる、といったような人の五感の意味を表す動詞のことです。
高校英語で最もよく出てくるのは、see, hear, feel ですが、その他にも watch, notice などこれらと同じような意味を表す動詞が使われます。
基本的には下に示した動詞を中心に進めて行けば、ほぼ理解できるようになると思いますので、何度も繰り返し学習してみてください。
Do you mean that you saw the man steal the money?
「あなたはその人がお金を盗むのを見たということなのですか。」
動詞が知覚動詞として働く場合には、 まず O に当たるのがどの語句になるのかを見つけることが肝心になります。この場合は the man がそれになります。
※ steal を stealing にすると、その犯行を“ふと見た”ことにもなるでしょう。
また steal だと、その一部始終を見た、stealing だと、そのある一場面を見たという感じになります。
I saw a middle-aged woman weeping behind the tree.
「私は中年の女の人が木のかげでしくしく泣いているのを見た。」
※この例では、「気が付くと泣いているのが見えた」という状況が考えられます。
目的語となる O が受動態としての過去分詞の主語となることを意識してください。
Did someone see the boy bullied by those students?
「少年がその生徒たちにいじめられるのを誰か見ましたか。」
※ the boy was bullied by those students という受動態を考えます。
I heard a girl scream that night.
「その夜、少女が叫ぶのを聞きました。」
※その夜、少女が叫び声をあげるのを聞いたという状況です。
Can you hear someone coming up the steps?
「誰かが階段を上がってくるのが聞こえますか。」
※この場合は、ふと耳を澄ますと、足音が聞こえてくるという状況が考えられます。
Mike heard his precious toys broken by his little brother.
「マイクは大切にしているオモチャを弟に壊されるのを聞いた。」
※その音から判断して、壊されている感じに聞こえたということになるでしょう。
When I first met her, I felt a current flow in my body.
「彼女に初めて会ったとき、身体の中に電流が流れるのを感じた。」
※電流 current は、 electric(electrical) current と書くこともできます。
We felt the ground sinking in(by) the quake
「我々はその地震で地面が沈んでいくのを感じた。」
※動詞ing では動作の進行に重点があります。
この文型では、目的語は主語によって変化する再帰代名詞になります。
I felt myself shoved away in my dream.
「私は夢の中で身体が突き飛ばされるのを感じた。」