不定代名詞を用いた慣用的な表現には、重要なものがたくさんあります。
ここでは、同じような単語を使っていて、特に紛らしいと思えるものを説明しています。
◆ 「いずれそのうち、近いうちに」などの意味を表します。
I will be able to procure capital to start my own company one of these days.
「近いうちに自分の会社を作るための資金を調達できるでしょう。」
procure 調達する
◆ 「お互いに」という意味で each other と置き換えができます。また、それぞれ主部になることはありません。
They are quite similar to one another(each other).
「彼らはお互いによく似たもの同士だ。」
We know one another's good points and bad points.
「私たちはお互いの長所と短所を知っています。」
※所有格の形で each other's とすることもできます。
◆ 通常3人(3つ)以上のものが対象とされ、「次々に」というような意味で使われます。
He solved a lot of difficult problems one after another.
「彼は次々と難題を解決していった。」
At the sports event one new record was established after another.
「そのスポーツ大会では新しい記録が次々と誕生した。」
※ one と after another が離れて表現されることもあります。
◆ 通常2人(2つ)を対象とし、「交互に」というような意味で使われます。
Two beautiful ladies appeared on stage one after the other.
「2人の美しい女性が交互にステージに現れた。」
◆特定のものが3人(3つ)以上ある場合に「次々に、順々に」という意味で使われることもあります。
He wrote ten entrancing songs one after the other.
「彼は10曲の魅惑的な歌を次から次へと作った。」
entrancing うっとりさせる
◆ 「(2つのうちの)一方は~他方は~」のような意味で使われます。
My uncle has two cars. One is dilapidated, but the other pretty classy.
「私のおじさんは車を2台持っています。一台はおんぼろですが、もう一台はかなり高級です。」
dilapidated おんぼろの classy 高級な
◆ one ... the others となるものもあり、その場合は「一つは~残りは」という意味になります。
There were four interviewers in the room.
One was an elderly man and the others were middle-aged women.
「その部屋には4人の面接官がいました。1人は初老の男性であとは中年の女性でした。」
◆ the one が「前者」、 the other が「後者」として表現される慣用句で、それぞれthe former「前者」、 the latter「後者」
とすることもできます。
We climbed Mt.Kuju and Mt. Karakuni last month. The one is a little higher than the other.
「私たちは先月久住山と韓国岳に登りました。前者は後者よりも少し高いです。」
◆ 「A と B は別物である」というような意味で使われます。
To argue is one thing, to criticize is another.
「議論することと批判することとは別物である。」