冠詞は英文において非常によく出てくる品詞の一つですから、それを使った慣用表現もたくさんあります。
ここでは高校英語レベルにおいて、よく出てくると思われるものをいくつか取り上げています。
◆ as a rule 「原則、概して、一般に」などのな意味を表します。 as a rule of thumb で、「大ざっぱに言えば、勘で」という表現もあります。
As a rule, my grandfather goes to bed before seven o'clock every night.
「たいてい、私のおじいちゃんは毎晩7時前には寝ます。」
◆ have a look 「一見する」などの意味を表します。また、have が take になったり、have a think ちょっと「考える」など、look
の部分を talk, swim など、他の動詞にすることもできます。
I'm going to have a look at the new shop tomorrow.
「明日、その新しい店をのぞいてみようと思っています。」
◆ in a hurry 「急いで、慌てて」などの意味を意味を表します。また、in a terrible hurry 「ひどく急いで」のように、hurry
の前にいろいろな形容詞をおくことがあります。
The woman seemed to be in a furious hurry.
「その女性はひどく急いでいるようでした。」
◆ in a(one) sense 「ある意味で、ある程度まで」などの意味を表します。また、in a broad sense 「広い意味で」のように、sense
の前にいろいろな形容詞をおくことがあります。
In a sence, what she says may be an exquisite thing.
「ある意味、彼女の言っていることは申し分のないことかも知れません。」
◆ to a degree 「ある程度」などの意味を表します。また、in a large degree 「大幅に」のように、degree の前にいろいろな形容詞をおくことがあります。
It is necessary to fell ceaders to a certain dgree to prevent pollen allergy.
「花粉症を防ぐためにはある程度杉の木を伐採する必要がある。」
◆ by the way 「ところで、ちなみに」などの意味を表し、話の転換などに多用されます。
By the way, how much did you get the autograph?
「ところで、そのサインはどうやって手に入れたのですか。」
autograph (有名人の書いた)サイン
◆ in the distance 「遠くに、遠方に」などの意味を表します。
Can you see that naked woman in the distance? What?
「遠くにいるあの裸の女性が見えるかい。」「何?」
◆ in the wrong 「間違って、不正で」などの意味を表し、in the wrong direction 「違った方向に」などwrong
の後ろにいろいろな名詞などが付くこともあります。
It will be quite dangerous if you use it in the wrong way.
「それを間違って使うと、かなり危険なことになるでしょう。」
◆ on the contrary 「それどころか」などの意味で、to the contrary が文頭で使われると、同じような意味で使われることもあります。また、
on the contrary は、否定的に述べられたものを、その逆を肯定的に述べるような場合に使われることが多いようです。
The man was not a coward. On the contrary, he was a courageous man.
「その人は臆病者などではなかった。それどころか、勇敢な人であった。」
◆ on the other hand 「その一方で、反対に」などの意味を表しますが、 on the contrary と混同されることがよくあるので注意しましょう。
The job isn't very hard, but on the other hand they are very proud of it.
「その仕事はそれほど大変ではないが、一方では、彼らはその仕事をとても誇りにしている。」
※この場合、前文が後文の反対を述べているのではないので on the contrary は使えません。