不定代名詞とは、不特定の人や物、一定ではない数量などを表す代名詞のことです。
不定代名詞には様々なものがありますが、ここでは one, other, aonther の使い方を解説していきます。
◆不定代名詞の one は (a+普通名詞)の意味を表し、先に出た名詞の重複を避けるために使われることがよくあります。
Your car is on its last legs. You shold buy a new one.
「君の車はもう壊れかけているよ。新しいのを買ったほうがいいね。」
be on one's last legs 壊れかけている
◆ one は複数形になることもあります。
There were some difficult questions in the math exam, weren't there?
「数学の問題には難しい問題がいくつかあったよね。」
which ones are you talking about?
「どの問題のことを言っているの。」
◆ただし、one は不加算名詞を繰り返したり、人称代名詞や名詞の所有格、基数詞の後などには使えません。
× Which do you often drink, hot coffee or iced one?
○ Which do you often drink, hot coffee or iced (coffee)?
「あなたはどっちをよく飲みますか、ホット(コーヒー)ですかそれともアイス(コーヒー)ですか。
Is that your suitcase? 「あれはあなたのスーツケースですか。」
× No, it's my father's one.
○ No, it's my father's.
「いいえ、それは私の父のです。」
※「私のです」なら、もちろん my one ではなく mine となりますよ。
I hear this city has more than 100 monuments in all. I have found five in this park.
「この街には全部で100以上の記念碑があると聞いています。」「この公園では5つ見つけましたよ。」
※この場合に five ones とすることはありません。
in all 全部で
◆ one は少し堅い言い方として、you や we のように一般的な人を表すこともあります。
One must reap what one has sown.
「自分のまいた種は自分で刈らなければならない。」(ことわざ)
◆ other は「他の」という意味で、人や物を表す場合に使われる不定代名詞の一つで、単独で用いられることはありません。また、other が複数形になると
others になります。
The other was corrupt and inedible.
「もう一方は腐っていたし、食べられるものではありませんでした。
I couldn't tell the result to the other members of our team.
「私はチームの他のメンバーたちにはその結果を伝えることができなかった。」
※ other の後ろに複数形の単語を置くこともできます。
Nancy always leaves her job to others.
「ナンシーはいつも自分の仕事を人任せにする。」
※この場合の others は「他人」の意味です。
◆ another も、「もう一つの、別の」などの意味で、人や物を表す場合に使われる不定代名詞の一つです。
another は「an+ other」からできた単語なので「一つの別の(人、もの)」と考えれば分かりやすくなることもあるでしょう。
That idea wasn't so good that we went over another (idea).
「そのアイディアはあまり良くなかったので、私たちは別のを検討しました。」
go over 検討する
◆ another は「さらに」というような意味で使われることがあり、その場合は後にくる単語が複数形になることもあります。
I wrote 10 manuscripts last night, but I have to write another 20 (manuscripts).
「昨夜10枚の原稿を書いたのですが、さらに20枚書かなければなりません。」