ここでは比較における形容詞や副詞などの原級を使った慣用表現を、その使い方と共に、いくつか代表的なものを解説しています。
「どんな~にも劣らず~だ」という意味を表します。
Mr. Yamada is as haughty as any I've ever seen.
「山田さんは私がこれまで会ったどの人にも劣らず傲慢だ。」
※この場合には any の後に person が省略されているとも考えられます。
「相変わらず、かつてないほど」のような意味を表します。
Don' t you think Mary is as gorgeous as ever?
「メアリーは相変わらず魅力的だと思わないかい。」
He is as young an adventurer as ever climbed the abrupt mountain.
「彼はこれまでにその険しい山に登った一番若い冒険家だ。」
= He is the youngest adventurer that ever climbed the abrupt mountain.
※この場合はこのような最上級の形にすることができます。
「この上なく、極まりない」などの意味を表します。
Making an enemy of him is as reckless as can be.
「彼を敵にまわすなど無謀極まりないことだ。」
make an enemy of someone ~を敵にまわす
「可能な限り~」のような意味を表します。
You should have meals as regularly as possible.
「食事はなるべく規則正しく取るべきでしょう。」
as many~ で「同数の~」、as much で「同量の~」のような意味を表します。
I have three houses in Japan, but he has as many buildings in New York.
「私は日本に家を3軒持っているが、彼はニューヨークに3つのビルを持っている。」
※前文に three という数字があるので、 as many 以下の部分は同数の three buildings ということになります。
Some Japanese players have made their marks in the major leagues.
「何人かの日本人プレーヤーが大リーグで活躍しています。」
He will also achieve as much success.
「彼もまた同じくらいの成功をするでしょう。」
※ as much は数えられないものに対して使われます。
make one's marks 活躍する
I'm sorry, mom. I broke your neckles.
「ごめんなさい、お母さん。お母さんのネックレス壊したの。」
I thought just as much.
「そんなことだろうと思ったのよ。」
※ as much には「それだけの」くらいの気持ちが入ることがあり、just が付くことでその感じが強まります。
「~さえしない」という意味を表します。
The woman didn't so much as bob at me. She is so rude.
「その女性は私に軽いお辞儀さえしなかったのよ。失礼しちゃうわ。」
= The woman didn't even bob at me.
bob at ~軽いお辞儀をする
「A というよりもむしろ B 」のような意味を表します。A ,B には名詞や形容詞、また、句などが入ることもあります。
You'd better say that she is not so much a singer as an actress.
「彼女は歌手というよりも、むしろ女優と言うべきだろう。」
I called on him not so much to have a conversation as to get my money back.
「私が彼のところに立ち寄ったのは、雑談をするというよりもむしろお金を返してもらうためです。」