挿入構文とは、前に出ている言葉の補足的な役目をするものであって、1つの英文中に独立した節や語句を入れることを挿入といいます。
節や語句が入る場合にはコンマやダッシュ、カッコなどが付くことがありますが、どの記号にするかは、文章を作る人の意思により、付かない場合などもあるので注意が必要です。
基本的には be動詞があればその後に、一般動詞があればその前に挿入されます。
会話では、話の途中で思いついたことを補足することがよくあるので、このような使い方が多くなるでしょう。
◆ 慣用語句が文中などに入いることがよくあります。
In Japan, for instance, there are a lot of small islands all over the country.
「日本には、例えば、全国至る所にたくさんの小さな島々があります。」
Nancy knew everything about the incident - as a matter of fact, she was on the scene.
「ナンシーはその事件について全てを知っていました。実のところ、彼女はその現場にいたのです。」
これと同じような形で、次のような慣用語句が文中によく挿入されます。
for example (例えば) to be sure (確かに) so to speak (いわば)
in fact (実は) in short (つまり) on the other hand (その一方)
◆ I think や I am certain などの節が文中に入ることがあります。
A great feat he accomplished will be, I am certain, handed down to a posterity.
「彼の成した偉業は、きっと後世に語り継がれるだろう。」
great feat 偉業 posterity 後世、子孫
They say there is a five-meter-long ell in that lake; my father takes it seriously.
「その湖には長さ5メートルのうなぎがいるらしいのです。そのことを私の父は真に受けているのです。」
※節や語句は文末に挿入される(置かれる)こともあります。