省略構文とは

文中にある語句を、必要に応じて省くことを省略といいます。文脈上の前後関係などから、その内容が明らかな場合などに省略が行われます。

副詞節中の〈S+be動詞〉の省略

when, while though などで作られる副詞節では〈S+be動詞〉の部分が省略されることがあります。

When (he was) in Kenya, he was cornered by a lion.
「ケニアにいた時、彼はライオンに襲われそうになった。」

when 節と主節の主語が同じなので、when 節の he was を省略することができます。

be cornered by ~ ~に追い詰められ


You must have twisted your neck while (you were) sleeping.
「君は首を寝違えたにちがいない。」

慣用的な省略

慣用的な表現として it is , there is(are) などが省略されている場合はあります。

If (it is) necessary, I will he help you.
「必要なら、お手伝いしますよ。」

There will be little hope if (there is) any.
「望みはたとえあったとしても、ほとんどないだろう。」

(If there are) so many men, (they have) so many minds. ことわざ
「十人十色。」

共通部分の省略

1つの文に2つ以上の共通した語句などがある場合、どちらか1つを省略することがあります。

I like dogs, and my sister (likes) cats.
「僕は犬が好きだけれど、妹は猫が好きです。」

※動詞の部分が共通なので、人称の変化に関係なく省略できます。


The man said he was my real father, but (he was) actually not (my real father).
「その人は私の本当の父親だと言ったが、実際はそうではなかった。」

※主語や動詞、補語、目的語なども省略可能です。