I wish は、一般的には現在の事実に反したり実現の可能性の低い願望、また過去の事実に反する実現できなかった願望を表したりする場合に使われます。
仮定法ではありませんが、人の幸運や成功などを祈る場合などにもよく使われるので、一緒に説明します。
◆ I wish の後にくる(助)動詞は過去形になり、「~であればいいのになあ」のような意味を表します。
I wish he were(was) more mature.
「彼がもっと人間的に大人だったらいいのに。」
※ 仮定法過去ですからbe動詞は were になるのが一般的ですが、was になることもあります。
I wish I could cast a spell on her.
「彼女に魔法をかけることができるといいのだが。」
cast a spell on ~に魔法をかける
◆ 先頭に how を付けることで、感嘆文のように言うこともできます。
How I wish I could fly a plane!
「飛行機を操縦できればどんなにいいだろうか。」
◆ I wish の後は過去完了形になり、「~であればよかったのになあ」のような意味を表します。
I wish I had bought this stock.
「この株は買っておけばよかったなあ。」
= I regret that I didn't buy this stock.
stock 株
I wish he had been recommended for the position.
「彼がその職に推薦されればよかったんだけどねえ。」
◆これは仮定法ではありませんが、決まり文句のようになってい言い方がたくさんあります。
I wish you the best luck.
I wish you good luck.
この2つは「(君の)幸運を祈ります。」のような意味でよく出てきます。
祈る対象は you 以外に him や her, them なども使えます。
I wish your brother success in business.
「君のお兄さんの仕事がうまくいくように祈っているよ。」
否定の形で使うこともあり、その場合「そうはしたくはないのですが」のようなニュアンスを伝えます。
I don't wish to be impolite, but I can't seem to agree with your idea.
失礼なことにはなりたくないのですが、あなたの考えには賛同できそうにありません。
can't seem to は「~できそうにない」という意味になり、遠回しの言い方をしたい場合に使えます。