形容詞の並べ方とその位置

名詞を修飾する形容詞が、いつも一つであるとは限らないので、2つ以上ある場合はその語順に注意しなければなりません。

また、名詞を修飾する形容詞は、いつも名詞の前にくるものばかりではありません。

名詞の前に並ぶ形容詞等の語順

those lines それらの線
those green lines それらの緑の線
those beautiful green lines それらの美しい緑の線
those thin beautiful green lines それらの細い美しい緑の線
those three thin beautiful green lines それらの3本の細い美しい緑の線

これらの形容詞や形容詞の働きを持つ語は、ある程度の語順を持っています。

冠詞や these, those などは必ず形容詞の前に来ますが、thin beautiful green の語順は、その中で変わることもあります。これらは最も迷ってしまう性質の形容詞と言えるでしょう。

★これらの形容詞の順番は一般的には次のようになっているようです。

大小を表す形容詞(big, small, large, little など)
形状を表す形容詞(thin, wide, round, square など)
性質や状態を表す形容詞(beautiful, excellent, faintかすかな, dim薄暗い など)
新旧を表す形容詞(new, old など)
色を表す形容詞(green, red, blue, white など)

大小→形状→性質や状態→新旧→色

名詞の後にくる形容詞

◆ something, somebody, someone などの thing, body, one で終わる語句を修飾する形容詞は、それらの語句の後ろにきます。

The reason he married her is that she had something glamorous.
「彼が彼女と結婚した理由は、彼女が何か魅惑的なものを持っていたということです。

glamorous 魅惑的な、華やかな

◆語尾に able, ible が付いた形容詞が all, any, every, no などとともに使われる名詞を修飾するような場合、それらの名詞の後ろにくることがあります。

There were no seats available.
「座れる席はなかった。」(予約でいっぱいだったなどの意味です。)

次のような決まり文句もありますね。

Do you have a room available for tonight?
「今夜、空いている部屋はありますか。」

This may be the most possible answer imaginable.
「これが考えられる最もあり得る答えだろう。」


◆関係代名詞+be動詞の省略があると考えられる形容詞の使い方の場合にも、修飾する名詞の後ろにきます。

All the board members present opposed the plan.
出席した役員全員がその計画に反対した。」

All the board members (who were) present opposed the plan.

その他にもいろいろなパターンがありますが、高校以上のレベルのものもあるので割愛します。