副詞は動詞や名詞、形容詞などのさまざまな品詞だけにとどまらず、節や文全体を修飾することもあるので、その使い方や配置などに迷うことがよくあります。
特に、疑問文で使われる疑問副詞(疑問詞)や、関係詞の一つである関係副詞(ここでは扱いません)などがあります。
◆おもに動詞を修飾するもので、基本的には自動詞の場合は自動詞の後ろに、他動詞の場合は他動詞の目的語の後ろにきます。そして、それぞれの動作状態などの様子を表します。
My watch was ticking accurately then.
「私の時計はその時は正確に時を刻んでいた。」
You should do research beforehand.
「前もって下調べをしておいたほうがよいでしょう。」
do research 下調べをする、予習をする
◆動作の回数や割合を表現する副詞なので動詞を修飾します。
This magagine is published weekly.
「この雑誌は毎週発行されています。」
You often flatter your boss, don't you?
「君はよく上司にお世辞を言うよね。」
◆動作や物事が行われる場所や方向、物のある場所などを表現します。
Smoking is not allowed here.
「ここでは喫煙は認められていません。」
Please move backward. A ball may hit you.
「後ろに下がってください。」「ボールが当たるかも知れませんよ。」
◆動作や状態における時を表現します。
Yesterday the Japanese archipelago was hit by a fierce storm.
「きのう日本列島は激しい嵐に見舞われた。」
the Japanese archipelago 日本列島
He has an ambition to be a successful businessman someday.
「彼にはいつの日にか実業家として成功する野心がある。」
tomorrow や today なども副詞として使われる場合には、このように文頭や文尾に置かれます。
◆名詞としてなら当然に主語になります。
Yesterday was my mother's birthday.
「昨日は母の誕生日でした。」
Tomorrow is a new day.
「明日は明日の風が吹く。」
これはことわざなので、直訳しても意味がありませんね。
◆動詞や形容詞、さらには他の副詞などを修飾します。
Was Nostradamus a real prophet? Indeed he was.
「ノストラダムスは本当の預言者だっのですか。」「確かにそうです。」
I think that your aunt is absolutely innocent.
「あなたのおばさんは絶対に無実だと思いますよ。」
◆この種類の副詞は文全体を修飾するので、文頭か動詞の前に置かれるのが普通です。
Fortunately he won 100 million yen in the Dream Jumbo lottery.
「幸運にも、彼はドリームジャンボ宝くじで1億円を当ててしまった。」