数詞の種類と使い方

数詞は数量形容詞の一つですが、これには最も基本となる基数詞や順序を表す序数詞、倍数を表す倍数詞などがあります。

こういった文法用語は覚える必要はありませんが、もちろん、基本的な使い方だけはしっかりと身に付けてください。

基数詞

◆基数詞とは one, two, three などのことですが、文書においては、一般的には10より大きな数字を扱う時はtwelve や thirteen よりも、12, 13 などのアラビア数字で書くほうが自然のようです。

あるイギリス人講師もそのように言っていたことがあります。

数字が大きくなったときは、文字としても基数詞で書くと読みにくくなるということですね。


There are one hundred and fifteen people in the room.

よりも

There are 115 people in the room.

としたほうが、格段に認識しやすいのは言うまでもありませんね。

この数字を読むときにも、日常的には and を発音する人はほとんどいないと思います。

特に、数字をゆっくりと正確に伝えたいときには and を入れて発音して構わないでしょう。


◆ hundred や thousand, million などは、前に複数を表す数詞がきても、それ自体が複数形になることはないので注意してください。

× two hundreds books  × five thousands birds × seven millions dollars

two hundred books  five thousand birds  seven million dollars

ただし、具体的な数字ではなく「数百の」や「数千の」といった表現では、複数形にして表します。

There are thousands of islands in Japan.
「日本には何千もの島々があります。」

◆ 掛け算をする形でも「数万」や「数億」といった表現をすることができます。

tens of thousands (10×1,000=10,000)何万、数万
hundreds of thousands (100×1,000=100,000)何十万、数十万
tens of millions (10×1,000,000=10,000,000)何千万、数千万
hundreds of millions (100×1,000,000=100,000,000)何億、数億

Tens of thousands of lucky bags must have been sold all over Japan.
「数万袋の福袋が日本中で販売されたに違いない。」

序数詞

◆ 序数詞とは、「第1」や「1番目の」などの意味で表される英数字のことです。

書き方は次のようにアルファベットのみの場合と、数字と共に使われる場合があります。

first=1st second=2nd third=3rd seventh=7th twenty-fourth=24th

ここでも10よりも大きな数字になる場合は、数字と共に表されるものが多用されるでしょう。その場合には、英語の最後の2文字が付けられます。

He hit a come-from-behind grand slam homer in the bottom of the ninth(9th) inning.
「彼は九回裏に逆転の満塁ホームランを打った。」

come-from-behind 逆転の  grand slam homer 満塁ホームラン

倍数詞

◆ 倍数詞とは、まさしく、その字のごとく「2倍、3倍・・・」という倍数の意味を表す言葉のことです。

This painting obtained twice the price at the auction.
「この絵画はそのオークションで2倍の値が付いた。」

※ 3倍以上の表現では three times, four times などの形がよく使われます。

double や triple という単語もありますが、これらは倍数詞ではないとされています。